新型インフル

新型インフル、呼吸不全も注意 急に症状悪化 小児学会

新型の豚インフルエンザで脳症になった子どもは全国で20人、呼吸ができなくなる
重い呼吸不全(ARDS)になった子どもは14人にのぼることがわかった。いずれ
も15歳以下で、23日に東京都内で開かれた日本小児科学会の緊急フォーラムで報
告された。ARDSにつながる恐れのある呼吸障害が季節性インフルエンザより起こ
りやすいことを示す調査も報告された。

厚生労働省のインフル脳症研究班代表を務める森島恒雄・岡山大教授は21日までに
新型インフルで脳症になった子どもは20人と報告。「脳症の比率は季節性より多い
」という。感染者に小学生以上が多いためか、平均年齢は7.3歳と、3歳以下が多
い従来の季節性より高かった。

また、同学会のまとめでは、21日までに14人の子どもがARDSになった。急激
に症状が悪化するので迅速な治療が必要とされる。学会は今回、ARDSの治療戦略
も発表した。肺がしぼむのを防ぐため、人工呼吸器で従来より高い圧力で酸素を供給
するよう推奨している。経験のある医師がいない場合、地域の他の病院に患者を送る
ことも必要だという。

ARDSや肺炎の治療に詳しい小児科医11人の名前や連絡先も小児科学会のウェブ
サイト(http://www.jpeds.or.jp/)で公開した。

また、都立府中病院の寺川敏郎医師(小児科)によると、都立府中、墨東、荏原の3
病院で7〜9月に新型インフルで入院した小児は23人。うち19人が呼吸障害と、
大半を占めた。これに対して過去2年間に都立府中病院に季節性で入院した小児23
人では、19人がけいれんや意識障害などで、神経症状の方が圧倒的に多かった。(
大岩ゆり)



Posted by バット. at 2009年09月24日21:56

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