開業医の認定制、医師会が来春導入 3年更新で質底上げ
日本医師会(日医)は、開業医の診療能力を患者が納得できる形で保証するため、生
涯教育制度を大幅に改め、新たな認定制度を来年4月に導入することを決めた。診療
能力を底上げし、患者の開業医離れを食い止める狙いがある。認定証に3年の有効期
限を設け、更新のための試験を部分的に採り入れる。
開業医の診療の質がわかる仕組みがないことが、開業医離れの一因とみられている。
新制度が定着すれば、患者が開業医を選ぶ際の判断材料になりそうだ。
これまで日医は、生涯教育で開業医の質を保証すると説明してきた。しかし、現行制
度では、会報の中で印象に残った記事をはがきに書いて送り返したり、地域医師会の
講習会に出たりするだけで修了証を得ることができ、3年続けて修了証を取得すれば
無期限の認定証をもらえる。
実効性をめぐる批判が内部でも強まり、日医は2年前から改善策を検討してきた。新
制度に先駆けて、日本プライマリ・ケア学会など3学会と合同で、初期診療に必要な
84項目を網羅したカリキュラムを今春まとめた。症状に応じて患者に確認すべき事
柄や必要な検査、可能性を疑うべき病気、専門医に紹介すべき病気か自分で診療を続
けていい病気かの見極めといった、身につけておくべきポイントをまとめたものだ。
新制度では、84項目のうち30項目以上について、30単位以上を3年間で取得し
た医師に認定証を出す。日医の会報やインターネット上に掲載される問題を解いて6
割以上正解した場合に単位を認める。従来通り、地域医師会などの講習会受講も単位
に認めるが、1日に5時間で5単位までと制限する。従来より厳しくなるが、講習会
受講だけで認定を受ける道は残る。
日医会員は約16万5千人で半数程度が開業医。全国の開業医の7割強が加盟してい
るとみられている。会員の7割以上が従来の制度で認定証を受けている。暫定措置と
して、今年度中に従来の要件を満たせば13年11月末まで有効な新たな認定証を出
す。
日医で生涯教育を担当する飯沼雅朗常任理事は「認定制度の改定に当たっては、患者
さんに納得してもらえる内容になるよう留意した」と話す。(大岩ゆり)
◇
〈開業医〉 骨折にもぜんそくにも対応できる幅広い初期治療の知識が求められる。
日本では、医師免許があれば麻酔科以外の診療科を自由に掲げて開業できるため、大
病院で心臓手術ばかり手がけてきた医師が内科医院を開業して糖尿病やリウマチの患
者を診ることもある。
欧米では、開業医も、日本の心臓外科の専門医などと同様、決められた初期治療の研
修を数年間受け、試験に合格することが必要とされる。しかし、日本では、そうした
初期治療の専門性を認定する仕組みはない。
日本の開業医の中で、欧米で初期治療医の資格を取るなど勉強熱心な医師が多く参加
する日本プライマリ・ケア学会など3学会は来春合併し、日医とは別に認定医制度を
始める。欧米にならった高いハードルがあるため、患者にとってはより有効な開業医
選びの材料になり得る。
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