新型インフル、同じ病室の子2人から耐性ウイルス 新潟
新潟県は27日、持病のため県内病院の同じ病室に長期入院中で、新型インフルエン
ザに感染した未就学の女児と小学生の男児=いずれも10歳未満=から、タミフルが
効きにくい耐性ウイルスが見つかったと発表した。厚生労働省によると、同じ病室の
2人からの確認は全国初という。
県の遺伝子解析で27日に判明。県は「人から人への感染が確実に起きたと把握され
たわけではないが、感染の可能性も否定できない」としている。今後、国立感染症研
究所で詳しい検査をする。
県によると、女児は10月9日に発症、翌日からタミフルが投与され、同月中旬に回
復。男児は10月10日からタミフルの予防投与が続けられていたが、13日に発症
。その後もタミフル投与が続けられ同月下旬に回復したという。
厚労省の担当者は病院内で感染が拡大していないとして「公衆衛生上の大きな問題は
ない」としている。
世界保健機関(WHO)によると、26日までに英国と米国の病院でも複数の患者か
らタミフル耐性ウイルスが見つかったという。