タミフルじわり高騰…主原料「八角」価格が急上昇
〈個人輸入価格がじわり上昇しているタミフル(ロイター、クリックで拡大)〉
連日の新型インフルエンザ報道で、特効薬とされる抗インフルエンザウイルス剤「
タミフル」が再び注目されている。昨年の鳥インフルエンザ騒動の際は世界的な在庫
不足が叫ばれ、輸入価格が10倍以上も高騰。今回も、“パンデミック”による大幅
在庫危機を懸念する製造元が、原料となる中国産の香辛料「八角」を大量買い付けし
、すでに価格が3割上昇しているという。
中国の大手経済情報サイト「中国経済網」は先ごろ、新型インフルの感染拡大に伴い
、タミフルの主原料となる香辛料ダイウイキョウ(=八角)の価格が急上昇している
と報じた。八角は毎年3−5月に収穫され、世界シェアの8割を中国が占めている。
通常は卸価格で1キログラム当たり5元(約72円)程度だが、すでに7元(約99
円)前後と3割以上も値上がりしている。
タミフルの製造元であるスイスの製薬大手、ロシュ社の現地法人が、大幅増産と今秋
の新型インフル再拡大に備えた在庫確保のため大量買い付けに走ったほか、中国の衛
生相が「豚肉の調理に八角を用いれば、インフルエンザ感染予防に役立つ」という誤
った発言をしたため、多くの市民が八角購入に殺到したことが高騰を招いたとみられ
る。中国国内では、15日時点で感染者が2人確認されている。
タミフルは本来、医師の処方箋がないと入手できないが、実際にはインターネットの
個人輸入サイトを通じて20錠程度まで購入が可能だ。厚生労働省医薬食品局は「個
人使用を目的とした個人輸入の場合、原則として地方厚生局に証明を受ける必要があ
るが、特例的に外用剤1品目24個以内、処方箋薬1カ月分以内、その他医薬品・医
薬部外品2カ月分以内に限り、輸入または第三者に輸入を依頼できる」という。
ロシュ社が公示するタミフルの薬価は1カプセル400円程度だが、鳥インフル騒動
の際は個人輸入価格で3万6000円を超えることもあった。現在、各個人輸入サイ
トを見ると、価格は1カプセル700−1200円程度で、高騰にまでは至っていな
い。
ただし、すでに多くのサイトに購入者が殺到しており、その大半が仕入れ先としてい
る香港経由のタミフルはほとんど「在庫ゼロ」。入荷時期も未定だ。シロップタイプ
のタミフルを米国経由で購入できるというサイトもあるが、それでも入手までに数日
かかる。新型インフル騒ぎがさらに拡大すれば、今後の価格高騰は確実だ。
元国立医療センター医師の黒木誠氏は「運営主がよく分からない個人輸入サイトでは
、タミフル自体の品質は保証されない。いたずらに購入、服用しても、効果がないこ
とも考えられる。日本はいまでも国民1人あたりのタミフル消費量がダントツでトッ
プですが、ロシュ社はすでに世界各国に約2億2000万人分を出荷したとしており
、深刻な在庫不足は考えにくい。感染対策と同様、冷静な対応が求められます」と話
している。
こうなると、偽者出てきますね絵、、
北斗鍼灸院HP
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